1.ひゅう・ひゅう・ひゅう~風に笑われて~
作詞:よこやまみちよし
作曲:宇崎竜童
小石につまずけば 全てのものが憎らしく
安い酒に酔って また一つ夢を忘れてゆく
星は朝日に消えるのを
待ってるために光る
お前も悲しい運命だなと
道路の雑草ちぎって 夜空に投げてみた
※ひゅう ひゅう ひゅう
ひゅう ひゅう ひゅう
ああ 風に笑われながら
見えない明日を探す 孤独な俺の風景…※
深夜の線路沿い 煙草をもみ消しながら
ポケットに手を入れ 純情な心探してみる
さびたアパートぬくもりが
なんにもないこの部屋
慰め聞きたいお前の声
受話器を持ったり置いたり 今夜もしているよ
ひゅう ひゅう ひゅう
ひゅう ひゅう ひゅう
ああ 風に笑われながら
失くした夢を探す 孤独な俺の風景…
(※くり返し)
2.おまえのための恋唄
作詞:阿久悠
作曲:平尾昌晃
若かったあの日の誓い
今になって果たしてみたい
旅先で絵葉書買って
照れながら 書き綴る
おまえのための恋唄
とても不器用だったね
愛の言葉もなくて
だけどまごころだけなら
誰も負けはしない
負けはしない
ある時は疲れてしまい
ちぎれそうになってもいたが
悲しみの時代が過ぎて
窓をあけ 呼びかける
おまえのための恋唄
夢は自分に似合いで
ほんのささやかだった
それを大事に抱きしめ
今も捨てはしない
捨てはしない
とても不器用だったね
愛の言葉もなくて
だけどまごころだけなら
誰も負けはしない
負けはしない
3.黒潮列車
4.大雪よ
作詞:阿部佳織
作曲:阿部佳織
ちっぽけな自分に ため息こぼれたら
君に会いに行こう
限られた夏を一心に燃える
北の国の友に
万年雪が夕陽に 照らされて
茜色に染まる
疲れた体を投げ出し 眠れよと
静かに君がささやく
ああ大雪よ ああ大雪よ
その大きな腕を広げ 強く抱きしめてくれ
追いかけた夢が こわれてしまったら
君に会いに行こう
こおりつく冬を じっと耐えている
北の国の友に
冷たい氷の下で ふきのとう
春のおとずれ 祈る
時の流れるままに まかせよと
静かに君がほほえむ
ああ大雪よ ああ大雪よ
そのやさしいまなざしで いつも見守ってくれ
ああ大雪よ ああ大雪よ
どんなに遠く 離れても
君は心の友 君は心の友
5.津軽恋女
作詞:久仁京介
作曲:大倉百人
津軽の海よ 竜飛岬は吹雪に 凍えるよ
日毎夜毎 海鳴りばかり
愚図る女の泣く声か
津軽の女よ 別れうたひとつ くちずさむ
にごり酒に想い出浮かべ
かじかむこころの 空を見る
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
津軽の女よ 枕乱して 引き込む 恋女
愛に生きて夢に生きて
白いかげろう 空に舞う
津軽の女よ ねぶた祭りの
ゆきずり たわむれか
過ぎた夜の匂いを抱いて
帰れと叫ぶ 岩木川
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
津軽の海よ 三味がゆさぶる
じょんがら聞こえるよ
嘆き唄か 人恋う唄か
胸のすきまに しみてくる
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
6.ごめんよ
7.帰ってきたよ
8.ヘッドライト
作詞:阿久悠
作曲:徳久広司
北へ走ろう お前と二人
北は雪どけごろだろう
春もあるだろう
そんなに泣くなよ
今夜からは二人だけだよ
ふり向けば つらいことばかりの
東京は捨てたよ
夜霧にゆれてる
悲しみのヘッドライト
夜が明けたら ドライブインで
からだあたためてくれる
お茶をのもうよ
もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト
もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト
9.笑い飛ばして
10.風まかせ夢まかせ
作詞:新沼謙治
作曲:新沼謙治
嫌なことは 忘れろよ
夢があるから 明日がある
風まかせ 夢まかせ
明日は明日の風が吹く
ちいさい事にはこだわらず
でっかい事にもこだわらず
風まかせ 夢まかせ
欲を捨てれば楽になる
隣の芝生は良く見える
見栄を張るには金がいる
風まかせ 夢まかせ
なぜかしんみり泣けてくる
鶴は鶴なり生きてゆく
亀は亀なり生きてゆく
風まかせ 夢まかせ
ツルは千年カメ万年
夢の谷間に風が吹く
風の谷間に夢を見る
風まかせ 夢まかせ
俺の人生風まかせ
明日は明日の風が吹く
11.青春想譜
作詞:菅野小穂子
作曲:遠藤実
俺の名前で 故郷の母に
金を送ってくれたのは
君だろう 君に違いない
出過ぎた真似を するなよと
口で叱って 目で詫びる
俺の 俺の 俺の 青春想譜
何も言うなよ 分っているよ
言葉なんかが何になる
昼間の君と 夜の君
二人の君がいるけれど
想う心は ただひとつ
俺の 俺の 俺の 青春想譜
寒い冬の夜 屋台で食べた
君のおごりの中華そば
お汁(つゆ)も全部 吸うのよと
姉さんみたいな口をきく
声は生活(くらし)に 荒れてても
俺の 俺の 俺の 青春想譜
12.厚田村
作詞:山田孝雄
作曲:浜圭介
北は 寒いからね
春は遅いさ 五月だよ
人のいいこと だけは
内地の人には 負けないよ
心のいい奴程 他人に
だまされて 行くよね
浮雲よ 厚田の海よ
来年は 彼女と来るよ
北の 酒はうまい
夢を語らい 飲み明かそう
遙かアモイの 夜明け
今年は鰊が 来るだろうか
心のいい奴程 海を
いつまでも 見てるね
浮雲よ 厚田の海よ
岩陰に ハマナスゆれる
明日は別れて行くけれど
忘れるな カモメよ
浮雲よ 厚田の海よ
さよならは 又逢うためさ
13.酒とふたりづれ
作詞:里村龍児
作曲:聖川湧
おまえが泣いて
泣いているような
露地の灯りに 雨がふる
少し濃い目の 水割りを
涙でうすめて 飲んでいた
おまえの面影 あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ
お前も聞いて
聞いているような
未練まじりの 流行歌(はやりうた)
指のすき間を 遠去かる
煙草の煙りに 浮かぶ面影(かお)
想い出 肴に あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ
おまえが呼んで
呼んでいるような
窓の残り灯 風の音
うしろ髪ひく 恋だけど
昔に戻れる 夢もない
倖せ祈って あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ
14.渋谷ものがたり
作詞:麻生香太郎
作曲:浜圭介
酒でふさいだ心の傷に
若いヤツらの 歌がしむ
モノがあふれて 心が痩せて
スブヤの街は演歌が 居づらくなるばかり
夜更けのハチ公 目に涙
俺たち時代に はぐれたね あゝ…
群れをなしてる 若者だって
部屋に帰れば 寒枕
仮面剥ぎとりゃ 似たもの同士
シブヤの街は昔の自分を見てるよう
一緒に飲もうよ 夜明けまで
俺たち昭和の忘れもの あゝ…
何もいわせず 男が抱けば
世間ふりすて 泣く女
そんなロマンが 少しは残る
道玄坂の人目を忍んだ 仮の宿
誰でもさみしい 人恋しい
俺たちやっぱり昭和だね あゝ…
15.おもかげ遠歌
作詞:石本美由起
作曲:市川昭介
とじた瞼のヨー
向うに浮かぶヨー
遅い春くる 桑畑
面影村は 山の里サ
俺のつれなさ 恨んで泣いて
嫁いだ女が いまも住む いまも住む…
汽車に乗ったらヨー
明日は着くがヨー
帰りたくても 帰れない
面影村は 別れ里サ
愛にそむいた この身になれば
いまさら会わす 顔もない 顔もない…
夏はつかの間ヨー
秋から冬へヨー
夢も凍るか 夜の寒さ
面影村は 雪の里サ
いまじゃ誰かの 母親だろう
幸せ祈る 俺なのさ 俺なのさ…
16.情け川
作詞:吉岡治
作曲:市川昭介
くわえ煙草の 赤い火が
指ではじけて 螢になった
なにか言ってよ 嘘でもいいの
嘘で明日が 生きられる
あなた……
どこへ流れる 情け川
倫(みち)にはずれた 恋だって
燃えた心は だませはしない
抱けば苦しい 捨てれば幸い
泣いてこたえが 出ぬものを
あなた……
呼んでせつない 情け川
まわり道でも その気なら
いつか叶うわ ふたりの夢が
風が変わろと みぞれになろと
惚れた男の 背にすがり
あなた……
ふたり流れる 情け川
17.おもいで岬
作詞:阿久悠
作曲:川口真
春はたき火の燃えのこり
消えた流氷 とぶ鴎
酒を片手の 親父らが
顔をゆるめる 口ずさむ
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬
夏は真赤な ハマナスが
夜に人待つ 虫も鳴く
人目しのんで 若い衆が
肌を寄せ合う 月の下
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬
秋ははやばや 色づいて
風の音する すすり泣く
酒が恋しい 人恋し
手紙ばかりを 書く夜ふけ
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬
冬はたずねる 人もなく
白い灯台 ただ一つ
耐えてしのんで 船のりが
行方たずねる 目をはらす
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬
18.嫁に来ないか
作詞:阿久悠
作曲:川口真
嫁に来ないか ぼくのところへ
さくら色した 君がほしいよ
日の暮れの公園で ギターを弾いて
なぜかしら忘れ物している 気になった
しあわせという奴を 探してあげるから
嫁に 嫁にこないか
からだ からだひとつで
嫁に来ないか ぼくのところへ
財布はたいて 指輪買ったよ
たんぽぽを指にはめ よろこんでいた
あの頃と同じよに 笑ってくれるかい
傾いたこの部屋も 綺麗に片づける
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで
真夜中のスナックで 水割りなめて
君のことあれこれと 考えているのさ
幸福という言葉 ぼくにはキザだけど
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで
19.愛妻 北挽歌
作詞:石本美由起
作曲:市川昭介
鰊(にしん)が獲れた あの頃は
俺も女房も 若かった
番屋暮らしの 共稼ぎ
俺はヤン衆と 鰊(にしん)舟
声を弾ませ 声を弾ませ引いた網
過ぎたあの日の 懐かしさ
こころ愛妻 北挽歌
祝いの餅に 子供らは
大漁景気(たいりょげいき)の 笑い声
網の破れを 妻は縫い
俺はソーラン 男節
酒を相手に 酒を相手に上機嫌
今じゃ岬の 潮風に
ゴメが思い出 呼ぶばかり
昔と同じ海の彩(いろ)
鰊(にしん)ばかりが なぜ来ない
沖の漁場が 命なら
俺は一生 漁(いさ)り舟
伸(の)るか反(そ)るかは 伸(の)るか反(そ)るかは時の運
波と苦労を 唄おうか
こころ愛妻 北挽歌
20.古里はいいもんだ…
作詞:仁井谷俊也
作曲:弦哲也
山女(ヤマメ)焼いてる 囲炉裡のけむり
これが故郷の 匂いだよ
祭り太鼓を 遠くに聞いて
おふくろ料理に 舌づつみ
いいもんだ… いいもんだ…
いくつになっても 古里は
いいもんだ…
都会(まち)の疲れを 湯槽(ゆぶね)で流しゃ
幼なじみが 声かける
郷里(くに)の訛りで 仇名(あだな)を呼べば
こころは戻るよ あの青春(ころ)に
いいもんだ… いいもんだ…
いくつになっても 古里は
いいもんだ…
若い頃には 一升酒も
今は二合で 高いびき
眠る親父の 髭面(ひげづら)みれば
鉄拳(げんこ)の痛みも 懐かしい
いいもんだ… いいもんだ…
いくつになっても 古里は
いいもんだ…
いいもんだ…
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